My Diary
〜 日々の喜怒哀楽をつづった日記帳 〜
| ■ グランドセイコー エボリューション9コレクションの最新作だ。 |
2025年11月28日(金) |
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グランドセイコー初となる機械式クロノグラフの場合、それがすべてとなる。テンタグラフは毎秒10(テン)振動のムーブメントを搭載し、3日間のパワーリザーブを持つ、自動巻きクロノグラフモデルである。私の仕事は、これでほぼ一段落した形だ。
時計は外装からムーブメントの順で紹介するという常識は捨てて、スーパーコピー 時計 優良サイトモデル名のアクロスティックポエム(ひとつの文章のなかに、異なる意味を持つ言葉を織り込む言葉遊び)が指し示すムーブメントから紹介しよう。このテンタグラフに搭載されたCal.9SC5は、ハイビートのCal.9SA5をベースにしている。ムーブメントにはエネルギー効率が高いデュアルインパルス脱進機とふたつの香箱が備わっており、クロノグラフ機能を使用した場合でも3日間の駆動が可能で、これは現在の時計業界において最も長いパワーリザーブになるとGSは主張している(これは“独自の調査に基づくもの”であると、認めている)。この新しい時計はブランドが要求する1日あたり+5〜-3秒の精度基準を満たすことを検証するため、合計20日ものあいだ、より厳格なテストにかけられるのだそうだ。垂直クラッチとコラムホイールがこの時計の精度を維持し、クロノグラフ機構を制御する役目を果たしている。
シースルーバックからムーブメントを見ることができ、ケースはザラツ研磨を施した高輝度のチタン製だ(ブレスレットも同素材でできていて、軽量で傷つきにくい)。しかしすべてがチタン製であるわけではなく、ベゼルのインサートはセラミック製で、文字盤はストーリーを感じさせる深い青色をしている。これは雫石の工房から見える山から名づけられたグランドセイコーの“岩手山パターン”だ。深い青は山の上の夜空をイメージしている。針と溝を設けたインデックスには視認性を高めるために夜光が施されており、3時、9時、12時位置のインダイヤルは凹型とすることでダイヤルにさらなる奥行きを与えている。
2022年に発売されたものと同様に、手首の快適さを追求。広いラグと“低重心”を実現した曲線的な時計だ。そして、直径43.2mm、厚さ15.33mmのサイズ感は低く取られた重心と相まって、きっと重宝されることだろう。
我々の考え 今回のテンタグラフはブランドが得意とする分野から大きく逸脱することなく、グランドセイコーに新風を吹き込むものとなっている。高精度の計時機能を、ゴージャスなパッケージに収めた新しい形式だ。2022年にエボリューション9シリーズで見せたスポーティさを継承しつつ、より洗練された印象である。
もちろん文字盤は素晴らしく、ケースの研磨も見事だ。チタンの恩恵により大きな時計が見た目よりも軽く感じると、私の心はいつもいい意味でざわついてしまう。とはいえこの時計は大振りなので、“低重心”が手首の上での存在感にどう影響するのか、しないのかは気になるところだ。
豪奢で配慮が行き届いた文字盤に見られる見た目の美しさだけでなく、グランドセイコーが一方で正確さと革新性を重んじるブランドであることを、手を替え品を替え、私たちに思い起こさせてくれるのはとても刺激的なことだ。
基本情報 ブランド: グランドセイコー(Grand Seiko) モデル名: エボリューション9コレクション テンタグラフ 型番: SLGC001
直径: 43.2mm 厚み: 15.3mm ケース素材: チタン 文字盤色: ブルー、“岩手山パターン” 夜光: ルミブライト 防水性能: 100m ストラップ/ブレスレット: チタン製ブレスレット(3つ折りクラスプ)
movement of grand seiko tentagraph ムーブメント情報 キャリバー: 9SC5 機能: 時・分・秒、クロノグラフ機能(30分積算計、12時間積算計) パワーリザーブ: 72時間 巻き上げ方式: 自動巻き 振動数: 3万6000振動/時 石数: 60
価格 & 発売時期 価格: 181万5000円(税込) |
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