My Diary
〜 日々の喜怒哀楽をつづった日記帳 〜
| ■ 緻密な彫刻が施されたグランドセイコー SBGZ009。 |
2025年11月28日(金) |
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緻密な彫刻が施されたグランドセイコー SBGZ009。
グランドセイコーは、森に還る。北八ヶ岳の麓に広がる白樺林からインスピレーションを得て、塩尻のマイクロアーティスト工房の職人がプラチナに彫金を施した新作が登場した。
The engraved case and textured dial of the SBGZ009 Grand Seiko 新しいSBGZ009は、手巻き式スプリングドライブムーブメント Cal.9R02を搭載しており、スーパーコピー 代引き84時間のパワーリザーブを備えている。このムーブメントを搭載したほかの時計と内部構造は変わらないものの、外装は似ても似つかない。実際、手作業による彫金により、ひとつひとつ顔が異なるオンリーワンの時計となっている。
ケースはまず鏡面に磨き上げられ、そののちに信州時計工房の熟練した彫刻師によって加工が行われる。今作は、手巻きスプリングドライブムーブメントを搭載した、完全手彫り作品の第3弾となるモデルだ。
新しい質感を備えたメタリックトーンの文字盤は彫金が施されたケースと調和し、ともに雪に覆われた白樺の森を想起させる。インデックスと針は高度な研磨加工により際立っており、秒針は時計全体のトーンに合わせて通常のブルーではなくグレーに調えられている。
新作SBGZ009は2023年6月9日(金)から50本の限定生産を予定しており、価格は951万5000円(税込)となっている。
我々の考え ウォッチズ&ワンダーズを語るうえでは、グランドセイコーから発表されたもうひとつの白樺モデルが欠かせない。そしてこれが、ダントツで素晴らしい。
それが、SBGZ007(Cal.9R02が搭載された、ほかふたつの彫金ケースモデルのうちの1本)だ。セイコーの140周年記念モデルとしてこのモデルが2021年に発売されたとき、私のお気に入りの時計のひとつになった。今作のSBGZ009のケースワークは華やかで、SBGZ007の彫金よりも西洋的な空気が薄いように感じるが、積雪を連想させる極めて自然なパターンは本当に美しい。
The SBGZ009 dial 文字盤は、ほかのグランドセイコーと同様に清廉な空気をたたえている。ウィスコンシン州で育った私は、大風が吹いた後の雪崩をよく覚えている。そのせいか、非常に臨場感のある作品に感じられるのだ。
951万5000円(税込)という価格だと、買い手がここまでですでに恋に落ちていない場合、その心をつかむためにできることはあまりないだろう。この時計は芸術作品であり、芸術と同様に心に響くか響かないかのどちらかしかないのだ。しかしグランドセイコーは、ロマンスや感性を作品に反映させることに長けている。そのため、この50本限りのウェアラブルアートワークの買い手は大勢いると考えている。
基本情報 ブランド: グランドセイコー(Grand Seiko) 型番: SBGZ009
直径: 38.5mm 厚み: 9.8mm ケース素材: プラチナ950 文字盤色: シルバー インデックス: 手作業でダイヤモンドカットが施されたマーカー 夜光: なし 防水性能: 30m ストラップ/ブレスレット: クロコダイルストラップ、プラチナ950製プッシュボタン式3つ折りクラスプ(一部18Kホワイトゴールド)
The manual-winding spring drive movement of the Grand Seiko ムーブメント情報 キャリバー: 9R02 機能: 時・分・秒 パワーリザーブ: 84時間 巻き上げ方式: 手巻き 振動数: 32.768Hz 石数: 39 追加情報: 耐磁性能4,800A/m、精度±1秒/日(±15秒/月)
価格 & 発売時期 価格: 951万5000円(税込) 発売時期: グランドセイコーブティックにて、2023年6月9日(金)より 限定: 世界限定50本 |
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| ■ グランドセイコー エボリューション9コレクションの最新作だ。 |
2025年11月28日(金) |
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グランドセイコー初となる機械式クロノグラフの場合、それがすべてとなる。テンタグラフは毎秒10(テン)振動のムーブメントを搭載し、3日間のパワーリザーブを持つ、自動巻きクロノグラフモデルである。私の仕事は、これでほぼ一段落した形だ。
時計は外装からムーブメントの順で紹介するという常識は捨てて、スーパーコピー 時計 優良サイトモデル名のアクロスティックポエム(ひとつの文章のなかに、異なる意味を持つ言葉を織り込む言葉遊び)が指し示すムーブメントから紹介しよう。このテンタグラフに搭載されたCal.9SC5は、ハイビートのCal.9SA5をベースにしている。ムーブメントにはエネルギー効率が高いデュアルインパルス脱進機とふたつの香箱が備わっており、クロノグラフ機能を使用した場合でも3日間の駆動が可能で、これは現在の時計業界において最も長いパワーリザーブになるとGSは主張している(これは“独自の調査に基づくもの”であると、認めている)。この新しい時計はブランドが要求する1日あたり+5〜-3秒の精度基準を満たすことを検証するため、合計20日ものあいだ、より厳格なテストにかけられるのだそうだ。垂直クラッチとコラムホイールがこの時計の精度を維持し、クロノグラフ機構を制御する役目を果たしている。
シースルーバックからムーブメントを見ることができ、ケースはザラツ研磨を施した高輝度のチタン製だ(ブレスレットも同素材でできていて、軽量で傷つきにくい)。しかしすべてがチタン製であるわけではなく、ベゼルのインサートはセラミック製で、文字盤はストーリーを感じさせる深い青色をしている。これは雫石の工房から見える山から名づけられたグランドセイコーの“岩手山パターン”だ。深い青は山の上の夜空をイメージしている。針と溝を設けたインデックスには視認性を高めるために夜光が施されており、3時、9時、12時位置のインダイヤルは凹型とすることでダイヤルにさらなる奥行きを与えている。
2022年に発売されたものと同様に、手首の快適さを追求。広いラグと“低重心”を実現した曲線的な時計だ。そして、直径43.2mm、厚さ15.33mmのサイズ感は低く取られた重心と相まって、きっと重宝されることだろう。
我々の考え 今回のテンタグラフはブランドが得意とする分野から大きく逸脱することなく、グランドセイコーに新風を吹き込むものとなっている。高精度の計時機能を、ゴージャスなパッケージに収めた新しい形式だ。2022年にエボリューション9シリーズで見せたスポーティさを継承しつつ、より洗練された印象である。
もちろん文字盤は素晴らしく、ケースの研磨も見事だ。チタンの恩恵により大きな時計が見た目よりも軽く感じると、私の心はいつもいい意味でざわついてしまう。とはいえこの時計は大振りなので、“低重心”が手首の上での存在感にどう影響するのか、しないのかは気になるところだ。
豪奢で配慮が行き届いた文字盤に見られる見た目の美しさだけでなく、グランドセイコーが一方で正確さと革新性を重んじるブランドであることを、手を替え品を替え、私たちに思い起こさせてくれるのはとても刺激的なことだ。
基本情報 ブランド: グランドセイコー(Grand Seiko) モデル名: エボリューション9コレクション テンタグラフ 型番: SLGC001
直径: 43.2mm 厚み: 15.3mm ケース素材: チタン 文字盤色: ブルー、“岩手山パターン” 夜光: ルミブライト 防水性能: 100m ストラップ/ブレスレット: チタン製ブレスレット(3つ折りクラスプ)
movement of grand seiko tentagraph ムーブメント情報 キャリバー: 9SC5 機能: 時・分・秒、クロノグラフ機能(30分積算計、12時間積算計) パワーリザーブ: 72時間 巻き上げ方式: 自動巻き 振動数: 3万6000振動/時 石数: 60
価格 & 発売時期 価格: 181万5000円(税込) |
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| ■ パテック フィリップは、原色の文字盤を持つアップデートされたカラトラバを発表した。 |
2025年11月28日(金) |
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カラフルなパテック フィリップの新作 カラトラバ Ref.6007Gが登場。
イエロー(Ref.6007G-001)、レッド(Ref.6007G-010)、ブルー(Ref.6007G-011)の3色からなる新しいパテック フィリップ Ref.6007Gを紹介しよう。パテックが2020年に新工場のオープンを記念して発売した限定モデルRef.6007Aと似ているが、本作はスティールではなくホワイトゴールド(WG)を採用している。また、一昨年前のモデルとは異なり、新しい6007Gは、パテックの新世代ムーブメント、スーパーコピー時計 N級品Cal.26-330SCを搭載している。
Patek Calatrava 6007G yellow 2020年のRef.6007Aと同じく、新作となる6007Gのサイズは直径40mm、厚さ9mmだ。WG製ケース全体はポリッシュ仕上げで、30mの防水性を備えている。3つのリファレンスのダイヤルはそれぞれブラックを基調とし、時と分のトラックにはイエロー、レッド、スカイブルーのアクセントが施され、センターセコンド針も各アクセントカラーが使われている。ブラックのカーフスキンストラップには、アクセントカラーに対応したステッチが施されている。
この時計のカジュアルな雰囲気に合わせ、アラビア数字インデックスと針にはスーパールミノバが塗布されている。また、パテックであるという事実を裏付けるのは、アプライドインデックスがWG製であることだ。
ブラックのダイヤルは、同心円状に配置されたサークルごとに異なる仕上げが施されている。中央には “カーボン風”の型押しギョーシェが施され、その周囲にはペルラージュとサテン仕上げが施されている。これはRef.6007A(および昨年のRef.5935 ワールドタイマー)に見られるダイヤル加工処理と同じで、カーボン風ギョーシェ装飾は、ユニークピースのRef.5004TとRef.5208Tにも見られる意匠だ。もちろんRef.6007Gのギョーシェ装飾はスタンプされたものであり、ユニークピースは手彫という違いはある。それらのユニークピースはまた、それぞれ290万ユーロ(約4億円)と620万スイスフラン(約8.8億円)で販売された。Ref.6007Gの価格は509万3000円(税込)だが、本物のローズエンジン旋盤でギヨシェを施せば、別次元の成層圏に突入していたことだろう。
Patek Calatrava 6007G red 新作Ref.6007Gのトリオは、パテックでも比較的新しいCal.26-330SCを搭載しており、サファイアクリスタルのシースルーバックから眺めることが可能だ。3時位置にデイト表示を持ち、ハック機能、28,800振動/時、45時間のパワーリザーブを備えている。Ref.6007AのCal.324よりも実用的(何といってもハック機能!)かつ技術的にアップグレードされたことを示している。
驚くほど愛らしい5212Aウィークリーカレンダーのベースとして2019年に初めて登場したこの26-330を、パテックはノーチラス Ref.5711の生産終了までの数年間、入れ替えることもあった。Cal.324と比較して最も重要な技術的進化は、LIGA加工を使用して作られ、各ギアに長いバネ状の歯を持つ新しい2番車を追加したことだ。これは秒針の刻みを滑らかにし、他社の秒針に見られるバックラッシュ(針のブレ)を防ぐことを目的としている。
Patek Calatrava 6007G sky blue Ref.6007Gの各色の販売価格は509万3000円(税込)である。確かにカレンダー付き三針時計としては高額だが、昨年リリースされたRef.5226(541万2000円、同じくCal.26-330搭載)にも匹敵し、より伝統を重んじる手巻き式のRef.6119G(430万1000円)にも手が届く範囲にある。私が愛するウィークリーカレンダーとほぼ同じ価格で、509万3000円(税込)の余裕があれば手に入れたいところだが、この文章を打っている最中にも、地元の正規販売店の笑い声が聞こえてくるようだ(やぁ、アリソン!)。
我々の考え patek Calatrava 6007G red patek 6007g yellow patek 6007g blue この時計のインスピレーションとして近年リリースされたRef.6007Aを挙げるのは簡単だが、実際には、よりカジュアルで、おそらく楽器にインスパイアされたカラトラバ新作は、パテックがRef.5000Gを発表した90年代初頭まで、その系譜をさかのぼることができる。その後、2005年にRef.6000G、そして2017年にRef.6006Gが発表されたが、いずれも初代Ref.5000Gにポインターデイト針を追加した大型モデルだった。30年経った今、このデザインはパテックのカラトラバのカタログのなかで、頻度は低いものの、よく練られたものとなっている。
Ref.6007、昨年のRef.5226G、そしてRef.5212Aのような時計で、パテックは新しいタイプのパテックフィリップの時計の中間領域を切り拓こうとしているようだ。スポーツウォッチでもなく(本作は明らかにノーチラスやアクアノートとは異なる)、おじいさんぽいパテックでもない(Ref.6119の存在意義はそこだ)。カラトラバが欲しいが、ハミルトンのカーキフィールドやIWCのパイロットウォッチ、あるいはロレックスのオイスター パーペチュアルのような目を見張るようなカラーバリエーションの存在を数年前に知ったタイプの人が、パテックを求める場合に日常使いする時計なのだ。
もちろん、“カラフルなカラトラバ”と呼ばれる可能性のある本モデルは、ブラックダイヤルが基調で、それほどカラフルではないのがまたおもしろい。1932年から続くこのシリーズに活気を与えるには、鮮やかな色彩のアクセントが必要なのだ。
初代Ref.5000Gは、パテックとフェラーリのパートナーシップのためにクルマの計器からインスピレーションを得て製作されたという噂がある。そのパートナーシップはついには結実することはなかったが、もしその噂が本当なら、レッドを基調としたRef.6007Gは、この新しいトリオのカラトラバの基礎を築いたリファレンスの原点と、最もつながりが薄いように感じられるだろう。
patek 5000g 90年代前半のパテック Ref.5000G
patek 6007A 2020年のRef.6007A
ロレックスが新しいベゼルとダイヤルカラー(とその組み合わせ)を試すことを受け入れるなら、パテックにはカラフルな目盛りとスイープ運針する秒針にくらいなら認めることができると思うのだ。
私は、あのRef.5000Gのような古いパテックから逸脱した、ほかのディテールに異議を唱えよう。より小径であることとデイト表示なしがよかった。しかし異なるダイヤル仕上げのおかげで、少なくともダイヤルは均整が取れて見える。パテックのレッドモデルは、限定品、ユニークピース、そして通常生産品でも見かけることがあるためか、あるいはシカゴブルズが好きなためか、Ref.6007G-010レッドモデルは私にとって最も響くモデルだ。
ライトブルーは、よりトレンディな選択だが、少なくとも、ライトブルーの別のパテックとは若干赴きが異なる。カラフルなカラトラバのために、3原色を選ぶというのは、いかにもパテックらしいと思う。色還相をいじくり回しすぎる必要はない。
私は、おじいさんのパテックは気にならず、むしろ好みかもしれない(特にこれがお眼鏡に適えば)。しかし、現代のパテックは現代らしくあってほしいというタイプの人間だ。古いカラトラバよりも高価かもしれないが、新作Ref.6007Gは、伝統と現代、スポーツとドレス、抑制と色彩のあいだのバランスを絶妙に表現しているのだ。
Patek Calatrava 6007g red 基本情報 ブランド:パテック フィリップ(Patek Philippe) モデル名:カラトラバ(Calatrava) リファレンス:6007G-001(イエロー)、6007G-010(レッド)、6007G-011(ブルー)
直径:40mm 厚み:9mm ケース素材:ホワイトゴールド ダイヤルカラー:ブラック インデックス:ホワイトゴールド製アラビア数字 夜光塗料:スーパールミノバ 防水性能:30mm ストラップ/ブレスレット:ブラックカーフ、ダイヤルアクセントと同色のステッチ
patek 6007g caliber 26-330 ムーブメント情報 キャリバー:Cal.26-330SC 機能: 時刻表示、デイト表示 直径:26.6mm 厚み:3.3mm パワーリザーブ:45時間 巻き上げ方式:自動巻き 振動数:28,800振動/時 石数:30 その他の仕様:パテック フィリップシール |
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| ■ バルチックの最新モデルが、新コレクションのスタートを華々しく飾る。 |
2025年09月25日(木) |
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今年、バルチックがパーペチュアルカレンダーを発表するとは思いもしなかった。確かに、Only Watchならではのユニークピースだった。しかしそれでもこのフレンチブランドは、創業から6年のあいだに、最高のヴィンテージデザインテイストを持つ手頃な価格の時計を求める人々に愛される時計ブランドのひとつにまで成長した。なのにパーペチュアルカレンダー? 次のイメージは? これはバルチックが市場を拡大させ、その基盤を置き去りにしてしまうきっかけなのだろうか?
そんなことはない。バルチックは今でもエントリーレベルの価格帯で時計を打ち出している。同ブランドの新作、エルメティック ツアラーはその証拠である。
ブランドがヴィンテージウォッチからヒントを得ようとするとき、急速に規模が縮小したり成功しなくなったりする危険性がある。そして一部のブランドは“複製”を作ることに傾きすぎてしまう。これはクォーツ危機で消滅したブランドおよび、ヴィンテージブランドが現代的なスペースで何をするのか推定するための、現代的なデザイン言語や系譜を持っていないブランドには有効かもしれない。しかし、パテックフィリップスーパーコピーn級品 代引き当時の人々が実際に好きで、また今でも好きかもしれない、無名の参考文献がなくなるリスクもある。
ほかのブランドは伝統を持たないなか、評判のよくない再現モデルを作っている。価格が原因の場合もあれば、“創造的所有権”に関するコミュニティの議論が原因の場合もある。しかし、新しいブランドを立ち上げ、“適切な”量のヴィンテージインスピレーションを与えて、時計愛好家を満足させるのは難しい。それでもバルチックはその難事を成し遂げていると思う。
バルチックは10月5日に新しいエルメティックコレクションと、それに属するツアラーモデルを発表した。ツアラーとは、探究心をもとにしたデイリーユースデザインというツールウォッチ(ある意味ではフィールドウォッチかもしれない)に対するブランドの見解である。それにしてもこの新モデルに採用された3・6・9・12の文字盤レイアウトを見て、“これはロレックス エクスプローラーへのオマージュだ”と思わなかったのは、ちょっと不思議だ。その理由のひとつは、ほかにも多くの機能が盛り込まれていて、エクスプローラーやその他の機能と十分に差別化されているからだ。
ケースのデザイン自体も注目に値するが、ディテールを掘り下げる前に、大まかな特徴を整理しておこう。ツアラーは厚さ10.8mm(ダブルドーム型サファイアを除くと8.3mmなので、装着するとより薄く感じる)、そして古典的な37mm径のステンレススティールケースを備える。ラグからラグまでは46mm、ラグ幅は20mmで、文字盤カラーとマッチするフルオロカーボン製のトロピックラバーストラップや、(少しだけ割高になるが)ライスブレスやフラットリンクブレスレットのオプションに加えて、NATOストラップのモンスターになることは間違いない。また、約150mの防水性を備えており、ほとんどの人が(どんなシーンでも)使用できるだろう。
ツアラーには4色のダイヤルカラーが用意されている。写真上だと、私の大好きなグリーンかトロピカルブラウンの文字盤が勝つような気がした。だが実際手に取ってみると、それほど単純な結末ではなかった。
文字盤はすべてマット仕上げで、スーパールミノバを塗ったアプライドインデックスを配している(グリーンとブラウンはオフホワイト、ベージュとブルーはより純粋なホワイトだ)。写真で見るとブラウンダイヤルは赤みがかったブラウンからブラックへとフェードアウトするグラデーション効果があるように見えた。でも実際に見てみると、その効果がないことがわかる。その代わり、ダイヤルの内側には金属製のリングがあり、それが夜光を施した5分刻みのマーカーを二分し、周囲の環境から少し色を拾っているようだ。
外側には分単位を示すための黒いチャプターリングに印刷されたレイルウェイがあり、このクラシカルなルックスに役立つ。驚くことに明るいベージュダイヤルのコントラストがよりはっきりしていて、私のいちばんのお気に入りになった。
グリーンダイヤルはこのなかで2番目に好きかもしれない(ブラウンやブルーを否定するものではない)。自身のコレクションのなかにはトロピカルダイヤルがあるのだが、ブルーはほかのものと比べると定番モデルのように感じられる(だからきっと売れると思う)。しかしベージュの文字盤はより珍しく、魅力的に感じられる。
ほかにも、ポリッシュ仕上げのSSでできた“注射針”のような針に、スーパールミノバとマッチした素晴らしいディテールもある。夜光インデックスに話を戻すと、このような手頃な価格の腕時計としては細部にまでこだわったような、3次元的アプローチが気に入っている。また、この夜光塗料は紫外線を浴びるとすぐに“充電”されるようだ。太陽の下で少し時間を過ごすと、たとえ影のなかを歩いたとしても、夜光が明るく輝いているのがわかる。もちろん、夜光は本来の機能を果たすと期待されているが、夜光の品質と強度は使用方法によって大きく異なってくる。“スーパールミノバ”という言葉は必ずしも毎回同じ効果を保証するものではない。
価格について言うと、すべて税抜きで、トロピックストラップが550ユーロ(日本円で約8万7000円)、ライスブレスとフラットリンクブレスレットがそれぞれ615ユーロ(日本円で約9万7000円)である。私はブレスレット派だが、もしこのツアラーを持っていたらカラーを揃えたトロピックストラップにつけたいと思う。いずれにせよ、今年発売されたなかで最も手頃な価格のオプションのひとつのように思える。
ツアラーにはコストを抑えるのに役立つ、Miyota製Cal.9039を使用する。バルチックはそれが“堅牢性と信頼性”のための正しい選択だったと確信している。また、このムーブメントには約42時間のパワーリザーブを備えており、日常使いとしては十分だ。最も精度に優れたキャリバーとは言えないかもしれないが、ブランドが価格を維持しようとするときにはしばしば採用されるムーブメントである。率直に言ってこれは公平なトレードオフだ。
新しいエルメティック ツアラーのが持つ、あるクールな部分をじっくりと説明しよう。それは今年最もさりげなくヴィンテージテイストを取り入れた箇所だ。写真を見てお気づきだろうが、リューズガードがない代わりに(あるいはリューズガードがなくとも)、リューズはケースと一体化している。しかし、どこからともなく出てきた巧妙なデザインではない。その歴史はもっと古い。
このディテールは、1950年代のミドー マルチフォート パワーウィンドウォッチで使用されたフランソワ・ボーゲル(François Borgel)製ケースをほうふつとさせる。少し前にショップでも紹介したが、二次市場ではまだ比較的手頃な価格で流通している。IWCのハーメットもあったが、こちらもすべてのバリエーションがかなり手頃だ。しかし、BOSS HUNTINGのニック・ケニオン(Nick Kenyon)氏によれば、エルメティックという名前もボーゲルに敬意を表しているようだ。
ボーゲルは防水時計にこだわっていた。モバードからパテックに至るまで、彼が手掛けたスクリューバックケースは、すべての時計のなかで最も注目を集めるヴィンテージケースのひとつである。しかしそれよりもずっと前に、ボーゲルは3ピースケースを使った懐中時計を“防水”仕様にした特許を取得している(本当の防水時計というものは存在しないことはわかっているが)。特許には“エルメティック ドゥ 3ピース(Hermétiques de 3 pièces)”と明記されていた。ケニオン氏は、バルチックがその特許から名前を取ったというのは陰謀論だと主張した。真実でないことはあまりにも明白だと思うので、私はそれを信じることにした。これは私が今年見たなかで最も手頃な腕時計のひとつだと信じているのと同じように。
発売はパリ時間の10月10日、午後4時だ。各色最初の200本にはシリアルナンバーが付けられるが、在庫数は200本で制限されないため、この記事を読むのが少し悪れてもあまり気にしないように。
バルチック エルメティック ツアラー。316Lステンレススティール製リューズ一体型ケース、37mm径、10.8mm厚、ラグ幅20mm、ラグからラグまで46mm。150m防水。グリーン、ブルー、ベージュ、ブラウンのマット仕上げダイヤル、スーパールミノバ®C3 X1(グリーンとブラウン)、またはBGW9(ブルーとベージュ)。自動巻きCal.Miyota 9039搭載、時・分・センターセコンド、ストップセコンド、約42時間パワーリザーブ。ソリッドバック。無反射コーティングを施したダブルドーム型サファイアクリスタル。フルオロカーボンラバー(FKM)製のトロピックストラップ、またはSS製ライスブレスレット、またはSS製フラットリンクブレスレット。価格はストラップタイプが550ユーロ(日本円で約8万7000円)、ライスブレスとフラットリンクブレスレットがそれぞれ615ユーロ(日本円で約9万7000円) |
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| ■ ポルシェデザイン ミリタリーにインスパイアされた250本の限定モデルを発表した。 |
2025年09月25日(木) |
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ポルシェデザイン ミリタリーにインスパイアされた250本の限定モデルを発表した。
ポルシェデザインは拡充するクロノグラフ1のバリエーションに、新たなモデルを投入すると発表した。今回は、クロノグラフ1のオリジナルデザインが持つクールで珍しいバリエーションという、ブランドの輝かしい歴史からインスピレーションを得ている。同ブランドのファンであれば、すぐにそれとわかるだろう。スーパーコピー時計n級品 代引きしかしこれは新しいポルシェデザインの“ミリタリー”ではなく、ポルシェデザインの“ユーティリティ”なのだ。
PD Mankei TiC ユーティリティという名前は、この250本限定の新モデルにふさわしい名前だが、それはブランド独自のチタンカーバイドで作られた新しい実用的なケースを備えているからにほかならない。(ブランドにおいて)チタンカーバイドをクルマ以外の時計に使用したのはこれが初だ。つい2週間前の週末、手首に巻かれたチタンカーバイド製ダカール 911をレンシュポルトで見たばかりだった。今回、ブランドは民生向けのヘリテージに踏み込んだわけではない。代わりに、有名な(そして憧れの)ポルシェデザインのヴィンテージ作品から、軍事的な用途のためのものを転用したのだ。
反射防止加工を施したブラックコーティングケースは、すぐに西ドイツ連邦軍とアメリカ空軍の注目を集め、水素同位体トリチウムの使用を意味する赤い円形の“3H”マークを文字盤に入れた時計を製作し、オルフィナとポルシェデザインのロゴを“ミリタリー”に置き換えた。さらに最も希少なアメリカ空軍のモデルには、“U.S. Air Force”と“Tiger”という文字が、虎のロゴの上に記されていた。
PD Mankei TiC 今回、ポルシェデザインはそのロゴを猛々しいマーモット(オーストリアのピンツガウでは“マンケイ”と呼ばれる)へと変更。マンケイとはまた、グロスグロックナー・アルプス山岳道路沿いに位置する、フェルディ・ポルシェ(Ferdi Porsche)氏の新しい目的地でもあった。
TiC(チタンカーバイド)ケースには、独自の自動巻きフライバッククロノグラフである、COSC認定済みCal.WERK 1.240ムーブメントを搭載する。また、軍の伝統にちなんだレザーストラップに加え、ツェル・アム・ゼー(ピンツガウ)で開催されるF.A.T.アイスレースの開催地の座標を記したホワイトのテキスタイルストラップが付属する。どちらもクイックリリースで交換可能だ。サイズは直径42.7mm×厚さ15.5mm、防水性は100mを実現。250本限定で、現在1万3000ドル(日本円で約195万円)で予約受付中だ。なお2024年1月25日からは、(正規取り扱いの)店頭でも販売される。
PD Mankei TiC 我々の考え ブラックコーティングされた時計、軍用時計、そして1970年代のデザインに対する私の愛については、まだまだ語り尽くせない。ただもういちど聞く必要はないと思うので、アイコニックな時計に古くから愛されてきたバリエーションを加えて、さらにちょっとした遊び心も取り入れたのが、かなり嬉しい驚きだったとだけ言っておこう。
PD Mankei TiC ヴィンテージのポルシェデザイン クロノグラフ1のバリエーションは山ほどある。実際9月末だけでも、レンシュポルトで4種類ほど見かけた。ただほかの腕時計も同様に言えるが、最もクールなのは間違いなく軍用モデルだと思う。アメリカ空軍のタイガーダイヤルは、何年探しても売りに出されるのを見つけられない。ブラックコーティングケースの雰囲気にマッチした、クールでタフで、いかつい時計だ。だから、この新しい文字盤に猛々しいマーモットをデザインするなんてと、私は大笑いした。
そしてそれは素晴らしいことだ。必ずしも過去のモデルを完璧に再現する必要はないし、時計は常に真剣である必要もない。フェルディ・ポルシェ氏がマンケイで行っている取り組みにより、この時計は20年後には、ポルシェとポルシェデザインによるクールなものの新時代の幕開けを象徴するアイコニックな存在になっているかもしれない。
PD Mankei TiC 1万3000ドル(日本円で約195万円)という価格はかなり高額であり、素晴らしいコンディションのヴィンテージミリタリー クロノグラフ1より高いかもしれない。ただCOSC認定を受けたムーブメントの搭載、およびチタンカーバイドケースの一般的な耐久度は、私のように普段腕時計にかなり厳しい人にとっては、魅力的な選択肢に映るはずだ。つまりこれは、“知っている人”にとってはクールなディープカットの時計なのだ。これであなたも知っている人の仲間入りだ。
PD Mankei 基本情報 ブランド: ポルシェデザイン(Porsche Design) モデル名: クロノグラフ 1 ユーティリティ リミテッドモデル(Chronograph 1 Utility – Limited Edition)
直径: 42.7mm 厚さ: 15.5mm ケース素材: チタンカーバイド(ブラックコーティング)とガラスビーズブラスト加工のチタン 文字盤: ブラック インデックス: ホワイト 防水性能: 100m ストラップ/ブレスレット: レザーストラップ、ツェル・アム・ゼーで開催されるF.A.T.アイスレースの開催地座標を記したホワイトテキスタイルストラップ付属(どちらもクイックリリース機能付き)
PD Mankei TiC ムーブメント情報 キャリバー: ポルシェデザイン WERK 01.240 機能: 時・分・スモールセコンド、日付・曜日表示、フライバッククロノグラフ(30分計、12時間積算計) 直径: 30mm 厚さ: 7.9mm パワーリザーブ: 約48時間 巻き上げ方式: 自動巻き 振動数: 2万8800振動/時 石数: 25 クロノメーター: あり。COSC
価格 & 発売時期 価格: 1万3000ドル(日本円で約195万円) 発売時期: 2023年10月10日よりポルシェデザイン公式サイトおよびポルシェデザイン直営店にて予約受付開始、2024年1月15日より一般発売開始 限定: あり、世界限定250本 |
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| ■ ゼニス 新型パイロットコレクションに爽やかなブルー文字盤を投入 |
2025年01月04日(土) |
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昨年アップデートされたパイロットコレクションに、ブティック限定エディションが加わった。
ゼニスが2023年に発表したパイロットウォッチコレクションのアップデートは、特に注目されたリリースのひとつだった。同ブランドは、ステンレススティールとセラミックでできた3針自動巻きと、ビッグデイト フライバッククロノグラフのラインナップを発表したのだ。それはゼニス最古のラインであるパイロットコレクションを現代風にアレンジしたものだった。スーパーコピー時計そして今回、ゼニスは実店舗とオンラインブティック限定のブルーダイヤルのペアをラインナップに加えた。
パイロット オートマティック ブルー(左)と、パイロット ビックデイト フライバック ブルー(右)は、ともにブティック限定モデル。 今回のブティック限定モデルであるパイロットのスペックは、昨年発表されたコレクションと同じだ。オートマティックは40mm径のSSケースを採用し、ワイドでフラットなベゼルに縦方向のサテン仕上げを施すことで、ポリッシュ仕上げされた面取りとの美しいコントラストを生み出している。またゼニスの星があしらわれた大ぶりなリューズも特徴だ。ブルーの文字盤はブティックエディションとして新たに採用されたものだが、昨年のパイロットで導入されたものと同じ水平のラインが入っている。これは古い航空機の機体を構成していた、波板状の金属板を想起させる。日付窓は、飛行機の姿勢指示器を模した水平線の6時位置にある。
ビックデイト フライバックのサイズは42.5mm径で、同様に水平のラインが入ったブルー文字盤を備える。自動巻きのエル・プリメロ Cal.3652を搭載しており、これはビッグデイト表示を0.03秒以内まで進めて安定させる機能を持つ。クロノグラフ機能もフライバック式で、ボタンひとつでゼロリセットとリスタートが可能。開発当初は、停止してリスタートすることなく、連続して記録できるよう設計されていた。
パイロット オートマティックとビックデイト フライバックは、どちらもコーデュラ風のラバーストラップがセットされ、さらにブラウンストラップも付属する。長年にわたり、ゼニスのブティックエディションにはブルーがよく用いられてきた。
どちらの文字盤も6時位置には、ゼニスの昔ながらのパイロットフォントが使われている。ブティック限定のパイロット オートマティックとビックデイト フライバックはそれぞれ、前者が96万8000円、後者が146万3000円(ともに税込)の希望小売価格で展開。ゼニスの実店舗とオンラインブティックでのみ手に入る。
2023年、ゼニスがアップデートしたパイロットコレクションを新たに発表したとき、すでに混雑していたパイロットウォッチの分野で、すぐにそれが競争力を発揮する堅実な商業時計だと思った。ブルーの文字盤とSSケースが特徴の新しいペアは、ゼニスのパイロットウォッチコレクションのアップデートにふさわしい現代的な外観であり、おそらくこれまでで最高の出来栄えである。
昔のオニオンリューズを模したような特大リューズ、サテン仕上げした表面と面取りされたエッジを組み合わせた大きなケース(ただし特大ではない)、植字されたアラビア数字のサンセリフフォントなど、そのデザインとディテールはパイロットウォッチとして理にかなっている。フライバックに採用された6時位置のビッグデイトも違和感がなく、コックピットにいながら(理論的には)簡単に日付を確認できる。ゼニスが新しいパイロットコレクションに注力しているようでうれしく思う。これらの新しいブティックエディションは、しっかりと確実に次のステップのように感じられる。
zenith pilot big date flyback boutique only blue dial 基本情報 ブランド: ゼニス(Zenith) モデル名: パイロット オートマティック ブルー(Pilot Automatic Blue)、パイロット ビックデイト フライバック ブルー(Pilot Big Date Flyback Blue) 型番: 03.4000.3620/51.I003(オートマティック)、03.4000.3652/51.I003(クロノグラフ)
直径: 40mm(オートマティック)、42.5mm(クロノグラフ) 厚さ: 13mm(オートマティック)、14.3mm(クロノグラフ) ケース素材: ステンレススティール 文字盤: ブルー インデックス: アプライドアラビア数字 夜光: スーパールミノバ SLN C1 防水性能: 100m ストラップ/ブレスレット: ブルーのコーデュラ風ラバーストラップ、フォールディングクラスプ(ブラウンカーフレザーストラップ付属)
ムーブメント情報 キャリバー: エル・プリメロ3620 SC(オートマティック)、エル・プリメロ3652(クロノグラフ) 機能: 時・分・センターセコンド、日付表示(オートマティック)、時・分・スモールセコンド、ビッグデイト表示、フライバッククロノグラフ(クロノグラフ) パワーリザーブ: 約60時間 巻き上げ方式: 自動巻き 振動数: 3万6000振動/時 石数: 35
価格 & 発売時期 価格: パイロット オートマティック ブルーは96万8000円、パイロット ビックデイト フライバック ブルーは146万3000円(ともに税込) 限定: ゼニス直営ブティックおよびオンラインブティック限定 |
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| ■ オレンジデプスマスターの10本限定モデルと通常生産品が今日発売された。 |
2023年10月01日(日) |
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ニバダ グレンヒェンはかつて、機械式時計製造における風向きの変化の犠牲となり、時代の流れから取り残されたブランドだった。しかしアルトン・ブラウン(Alton Brown)氏がTalking Watchesに出演した際、彼が“パックマンダイヤル”と呼んでいたヴィンテージデプスマスターを見せてくれたときのように、あるとき収集の世界にひょっこり現れる。それはユニバーサル・ジュネーブほどではなく、クォーツ危機が業界のあり方を変える前、過ぎ去りし時代の時計デザインの真の魅力として、人気のヴィンテージウォッチとなった。それから現在のブランドCEOであるギヨーム・ライデ(Guillaume Laidet)氏が登場してニバダを復活させ、意図的にヴィンテージにインスパイアされた要素を取り入れた。
同モデルはニバダ グレンヒェンブランドの現代版ではない。ロレックススーパーコピー代引きライデ氏の指揮の下、この時計はタイムカプセルとなり、おそらく歴史的に重要な時計デザインを完璧に再現し、その過程を楽しむための代表的な例となった。そしてこの精神が今日の話をさらにおもしろくしている。
運と偶然が重なって、ライデ氏は当時のブランドから10個のNOS(新古品)デプスマスターダイヤルを発掘した。文字盤はオレンジ色に輝き、トリチウムインデックス(6時位置にTスイスTとある)が採用され、また厳密には1度も着用されていなくても少し使用感があるなど、ヴィンテージならではの魅力が、基本的にそのまま保存されていた。では過去のデザインを再現することで知られるブランドのCEOは、実際に使われていない古いダイヤルを発見したとき、次にどんな行動を取るのか?
まあ予想どおり、彼はそれらを製品化し、過去から切り取ったような10本のモデルをつくろうとした。もちろん、彼が持っていたのは文字盤だけである。次に彼が行ったのは、当時採用されていた正確なムーブメントを10個手に入れることだった。新古品ダイヤルの3時位置にカットされた日付窓に合うムーブメントとして選ばれたのは、ETA2472キャリバーだった。そして彼は10個の新古品ムーブメントを見つけた。
こうして彼は、トリチウムのデプスマスターダイヤルとムーブメントをまとめて手に入れた。次に彼とNG(ニバダ グレンヒェン)チームは、これを最終的に製品にするために、残りのパーツを生産する必要があった。これが時計そのものの話につながる。しかし、これは超クールな時計であるが、最終的な結果を見るときは多少の説明が必要であることは間違いない。
その結果、スティール製のベゼルとサファイアクリスタルを備えた39mm径のデプスマスターケースが誕生し、そのなかにヴィンテージダイヤルが収められた。もちろん時刻を知らせるには針も必要だ。残念ながら新古品の針は見つからなかったため、ブランドはインデックスのトリチウムに合わせてクリーム色のスーパールミノバを塗布したモダンな針を採用した。したがってトリチウムはもはや光らないところまで退色している可能性が高いが、針自体は最後まで使えるはずだ。
ニバダ グレンヒェンチームは、この真のヴィンテージリバイバルという素晴らしい写真を提供してくれたが、私はこの時計を実際に見るまで、どんな判断も保留しなければならない。というのも古い文字盤に現代の針がどのように映るのか、また劣化したトリチウムに対してスーパールミノバがどのように輝くのか、そしてケースとストラップ(さらにサファイアクリスタル)が、全体の表現とどのように調和するのか、理解する必要があるからだ。加えてヴィンテージ感を保つためにクローズドケースバックが採用された。
結局のところ、私の直感では、これはクールなストーリーだとは思っている。ただそれは同時にヴィンテージウォッチを修理に出して台無しになったときに起こること、つまりオリジナルの文字盤で時計が戻ってきたが、彼らは最初に尋ねることなく、針、ベゼル、風防を変更して返してきたということが起きているような、ほぼ新しい時計のようにも感じるのだ。しかしこれについては私が完全に間違っている可能性もあるため、自分の目で確かめたい。
ライデ氏はニバダ グレンヒェンを取り巻く興奮と楽しさを維持する方法を知っているのは確かだ。それは“ブランド再興”と“マイクロブランド”というふたつの要素を併せ持つ時計メーカーだということ。それによりほかの時計メーカーよりも多くの試みが可能で、さらにブランドは真にユニークな方法で顧客と直接コミュニケーションをとることができるようになった。同モデルはほかの多くのリリースと同様、ヴィンテージ風ストラップやブレスレットをつけることができる。
この新しい時計は今日発売されたが、10本すべて完売済みだ。しかし心配することはない。これと並行して販売される通常生産品がある。主な違いは再生産されたダイヤルであること(日付窓はない)、内部にソプロード社製Cal.P024が収められていることだ。価格は新古品の10本限定モデルが2890ドル(日本円で約42万7000円)、通常生産モデルが995ドル(日本円で約14万7000円)だ。
基本情報 ブランド: ニバダ グレンヒェン(Nivada Grenchen) モデル名: デプスマスター(Depthmaster) 型番: 114126A01(限定)、14127A17(通常生産)
直径: 39mm 厚さ: 13mm ラグからラグまで: 47mm ケース素材: ステンレススティール 文字盤: オレンジ インデックス: アラビア数字&バー 夜光: 文字盤にトリチウム、針にスーパールミノバ(限定)、スーパールミノバ(通常生産) 防水性能: 1000m(ヘリウムエスケープバルブ付き) ストラップ/ブレスレット: ニバダ グレンヒェンが展開するストラップおよびブレスレットコレクションから選べる
NG ムーブメント情報 キャリバー: 新古品のETA 2472(限定)、 機能: 時・分・センターセコンド、日付表示(限定)、時・分・センターセコンド(通常生産) パワーリザーブ: 約42時間(限定)、約38時間(通常生産) 巻き上げ方式: 自動巻き 振動数: 1万8000振動/時(限定)、2万8800振動/時(通常生産) 石数: 21(限定)、25(通常生産) クロノメーター: なし
価格 & 発売時期 価格: 限定モデルが2890ドル(日本円で約42万7000円)、通常生産モデルが995ドル(日本円で約14万7000円)。 |
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| ■ エルメススーパーコピーの時計「フォーブル」とブレスレット「アトラージュ・ドール」を重ねづけ |
2023年06月06日(火) |
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エルメススーパーコピーの時計「フォーブル」とブレスレット「アトラージュ・ドール」を重ねづけ エルメスの時計とブレスレットをピンクゴールドで合わせる喜び
 普遍的な美しさを優しく際立たせる、柔和なピンクゴールド
エルメスコピーのルーツである馬具のバックルがモチーフになったブレスレット『アトラージュ・ドール』。辛口なデザインも、地金をピンクゴールドでそろえることで一転、フェミニンに。そしてブレスレット感覚でレイヤードが可能な華奢なジュエリーウォッチをさりげなく。色、大きさなど、主張を抑えることで生まれる奥ゆかしさに、究極のエレガンスの答えがあります。 エルメスコピー ケープコッド クォーツムーブメント搭載 CC1.272.218.4720 カテゴリー:エルメス 型番:CC1.272.218.4720 ムーブメント:クォーツ ケース素材:18Kローズゴールド ベルト素材:18Kローズゴールド ベルトタイプ:ブレス 宝石:ダイヤモンド タイプ:レディース 文字盤色:ホワイト 文字盤材質:シェル 文字盤特徴:アラビア ケースサイズ:23.0×23.0mm 風防:サファイヤクリスタル 防水性能:生活防水 付属品:国際保証書/純正BOX/冊子
エルメス コピーシェーヌダンクルアンシェネMM ブレスレット お品: エルメス シェーヌダンクルアンシェネGM シルバー925 ブレスレット お素材: シルバー925 サイズ: SH(ショート)-15.8cm ST (スタンダード)-16.4cm LG (ロング)-17cm ※カラー:写真どおり(実物撮影) ※レベル: 1対1(N級品) ※付属品:保存袋 ※写真を見れば分かる高品質!それに実物は写真よりよほどいい! ※手頃の価値でいい商品が手に入れる!! |
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